Take it easy.

A life spent making mistakes is not only more honorable,
but more useful than a life spent doing nothing..

冬城オルタナティヴ

11
2011  20:06:08

ダメなオタクと権力と芸術「国民の映画」観劇

どうもここんトコ、ブログ書くよりも他のことをしてしまいます(笑)。

連休中に姉が遊びにきたんですが、ウチの姉って××マニア(後述)なんですよ。
毎年ドイツに旅行に行くしね。伏字にしなくてもいい方で、要するにワグネリアンなんですけども。今年もバイロイト音楽祭行くってさ。

ウチの姉おかしいんだ。日本人じゃないんです。
「アレだ、ぽぽぽぽーんだよね」とか言ったら、何ソレとか言われた。
あのCMを見たことないらしい。ドイツのニュースばっかり見てるとか言ってたし。やっぱりドイツ人だ。

その証拠に、彼女は「エクスカリバー」を知らないんですよ。
ウチの坊主がよく棒切れをもって掲げているので「エクスカリバーだ(笑)」とか言ったら、何ソレ、と。

エクスカリバー知らないのかよ!
マーリンも知らないのかよ!

ニーベルングの指輪は熟知してるくせに!

イギリス人でもないらしいので、たぶんドイツ人です。
温泉嫌いだし、アウトドア嫌いだし。
わたしは日本人なのにおかしいなあ……。

というわけで、××には、ナとチが入ります(笑)。
思想が××なわけではなく、あのへんの歴史が好きらしいです。
××のスタイルが好きというわけでなく、歴史が好きらしいです。
よく分からんです。


というわけで、さりげなく関連性のあった、観劇の感想をば。
姉も誘ったんですが、いけなかったので独りで行きました。

P1040740.jpg
三谷幸喜の新作舞台「国民の映画」が、近所の神奈川芸術議場でやるというので、チケット買って観に行ったのです。なかなか良かったです。

ナチスの宣伝大臣だったゲッペルスが主人公で、彼が自分の好きなようにドイツらしい映画を撮ろうと当時の映画人を自宅に集めてホームパーティーを開く話です。
そこにゲーリング元帥や親衛隊のヒムラーなんかが混ざって、だんだん物事が奇妙にねじれていくという展開に。
まあ、そんな概要かな?

わりと手堅くまとまってるというのが全体的な印象でした。
個人的に面白かったのが、声楽家でもあるらしいシルヴィア・グラブが歌うシーンがあってそれが、すんごかったこと。

わたし姉と違ってオペラとか見たことないし。
ホンモノの声楽家が生声で歌うところ初めて見たんですよ。声量にビックリ。音程にビックリ。ぜんぜんずれてない、すげえ。さすがプロだと。

物語の感想に戻ると、
何よりも良かったのがね、登場人物たちがそれぞれ目的と目的を達するための手段がゼンゼン違うっていうこと。

ナチスを利用して自分の好きな映画を撮ってるやつとか、ナチスを拒否して創作活動を弾圧されてる作家とか。
芸術に対する個人の思いが丁寧に描かれてる。
孔子的なアプローチと、老子的なアプローチ。それが、なんともいとおしく思えるのです。

わたしは権力に迎合するのもアリだし、野に下って自分を貫くのもアリだと思う。どちらも素晴らしい生き方だと思うのです。
その思いを登場人物たちがぶつけ合う。
そのバトルが、また、何とも言えず愛らしいのです。

まさに「キャラクターが全員違う」という状態です。
そこがいいんだなあ。
最近のアニメとか漫画とかって、人物の掘り下げが下手で、結局みんな同じ性格だったりするじゃないですか。同じ局面で同じような判断する。

さすが三谷幸喜。脚本巧いし、役者も巧い。
いいもの見させてもらいました。芝居もやっぱりいいねえ(笑)。
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