最初にサマリー、細かいことは後に回せ

(小説のテクの話)

今回お話したいテクニックは、文章書きの基本みたいなところなんで。まあ押さえといたら、趣味以外のところでも役に立つかなあと、思うので、そういった主旨でまとめます。

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サマリーっつうのは“概要”のことです。
ヘッドライン、インデックス、要約とかとも言いますね。
新聞記事だとリードとか言われる部分です。

最初にサマリーを置き、詳細情報をその後に連ねるということは
何にでも応用できます。

えー、まず考え方から説明しましょう。

日本人ってのは奥ゆかしい民族なので、〜したいとか、〜するとか、動詞が最後にきます。何を意味しているのは、言葉を最後まで聞かないと分からないわけです。
これは日本人の美徳ですが、文章にすると分かりづらいので、新聞記事など、たくさんの人が見るものは大抵分かりやすい書き方で書かれています。

つまり、先に 「この話の主旨は、○○で××なのよ」 と、語っちゃうのね。
そのあとに、「……で、○○というのはこれこれこういうことで……」と、細かいことは後に回すわけです。

新聞記事を見てみましょう。
タイトルがあって、となりにリードが数行書いてあるでしょ。

例えば、以下みたいなのがリード。
「○×社会福祉法人の職員が、自分が得た要介護認定高齢者200人の個人情報をNPO法人△△に渡し、同法人から500万円の謝礼を不正に受け取っていた疑いがあることが発覚した。NPO法人△△は関与を否定している」

このあと本記事の中で、○×社会福祉法人の職員の実名とか、どういう証拠物件があってそういった疑いをもたれているのかとか、逮捕されるならいつごろか、とかそういった細かい情報が詳しく語られるわけ。

えー。よろしいですか。
小説も同じです。
語りたい情報がたくさんあるなら、まずツカミを最初に配置するんです。
「要するに○○が××してる」ってことを先に言う。
なんでそうなっちゃったのかとか、細かいことは後で詳しく説明すればいいのよ。

ビジネスの現場でも一緒です。
メールの文章も一緒です。

最初に、主旨。
その理由や、細かいことは後で説明。

自分が企画を先方に持ち込んだのなら。
「これは要するに○○を××することを意図した企画です」
を先に言う。
そのあとで、先方にいかにメリットがあるのか。先方の事情をいかに配慮して企画をたてたのか、そういうことを詳しく語ればいい。
この順番は逆だとアレよ。駄目よ(笑)。

相手に、あーでもね、こーでもね、みたいなことをダラダラと説明されて、
「……というわけで、冬城さんの提案は受け入れられません」 とか言われればハラ立つでしょ(笑)。
そういうことなら、先に言え! っての。

というようなところです。
このテクはその1のテクとあわせて基本中の基本なので。
押さえておいても損はないかな。。
ただし、単に基本であるということに過ぎないので、これを守り抜く必要は全くない(笑)。
基本を知らないと応用がこなせないからね。
ま、そういうところで。

2006/03/18 | 小説のテクの話 | トラックバック:0 | コメント:0 | 「しゃべるウサギ」へ

小説の引き、とは?

(小説のテクの話)

昨日、原稿用紙5枚以内に、読者を引きつけとけって話をしたんですけど。もうちょっとちゃんと語る。

要するに最近Web小説、よく読むんだけど、
アレなの。引かれないんですよ。

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ありがちなのが、
主人公の生活をだらだら追っちゃうタイプね。

朝起きて、学校に行って、友達とおしゃべりして……。
事件が起こるのは放課後っていう。

おせーよ(笑)!

しかも、次のページめくれってか?
次のページめくる前に、事件とか引きつくろうよ。

たぶん、作者さんは、自分の書いた主人公に萌えてるから、
それをやっても読者がついてきてくれると錯覚するんだと思うんだけど。
それ幻想だから。そんなに人は萌えませんから。。

例えばだな、
中国共産党の幹部が親で、中国人とロシア人とのハーフの少年とかいう設定に萌え萌えなのは冬城カナエぐらいのもんで。
主人公に萌えるのは、自分ぐらいしか居ないんだと、しっかり作者が認識しないとね(笑)。

主人公の萌え設定で引きつけるのは、いつでも使える手段じゃないってことですよ。
そうするとやはり「事件」「アクシデント」「謎」なんかのフリが必要なわけだ。

話を戻すと、
学生を書くなら、いきなり事件シーンから書き始めて、一息ついたところから、
「話は二日前にさかのぼる」とか書いて、そいつの設定とか、なんで事件に巻き込まれたのかとか書けばいいわけだ。

サマリーってやつ。

……とと、サマリーの話になってくると、
今度はまた別の話なので、明日にします。

2006/03/16 | 小説のテクの話 | トラックバック:0 | コメント:0 | 「しゃべるウサギ」へ

最初10分のマジック

(小説のテクの話)

なんか、自分が確信的に使っているエンタメ小説書きのテクニックの話をしようと真面目に思い立ち、しばらくその話をしようかと思います。お付き合いください。(前の更新情報お知らせから、ちょっとこちらにも再掲載します)

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「最初10分のマジック」
これはズバリ“エンタメ小説の引きは早めに出す”ということです。
当たり前だろってツッコまないで(笑)。

映画の演出方法から、応用しているテクです。
映画が始まって10分以内に、何かその映画を象徴するような事件を起こしとくというセオリーで。
例えばジェット・リー主演の「キス・オブ・ザ・ドラゴン」。
開始から10分以内で、主役の刑事は豪華ホテルでいきなり襲われて、格闘戦に巻き込まれます。
ものすごいスピーディーで、且つ、ググッと引き込む展開です。
アクション映画だから、アクションで観客を惹きつけるわけですけどね。

わたしのエンタメ小説の場合は、
いきなり話が始まってるか、原稿用紙5枚以内に事件が起こるかのどちらになってるはずです。
(土方歳三が襲われるのも5枚以内。方榮がレンガを投げつけられるのも5枚以内)
ちなみに5枚以内に、一通り登場人物が何してるかとかバックグラウンドが分かるようになってもいるはずです。
(土方歳三が主人公の先祖の幽霊で、主人公が出張で京都に来ていることなどなど)

展開にうまく読者が乗れないと失敗しますけどね。
わたしも「お前の小説は、展開が速すぎてついていけねーよ」といわれることがままあります。
このへんは工夫のしどころですね(笑)。

ちなみに“引き”の内容は、別にアクションや事件でなくても良いわけで。(わたしは事件を多用しますが)
主人公の美形ぶりで引いてもいいし、不可解な謎や欠落部分を用意してそれで引くのもアリですけどね。

でも、古いタイプなわたしは、エヴァンゲリオンとか、最近やってるエウレカ・セブンみたいな、
なんか不明なこととか、不可解な謎をワザと残した上で、観客の「何だろう? 先を知りたい」的なキモチを利用する引きはあまりスキでないなあ。

だって、いらいらするんだもの(笑)。
キャラ萌えとかしないしさ。

2006/03/15 | 小説のテクの話 | トラックバック:0 | コメント:0 | 「しゃべるウサギ」へ